熊本地震から5年が経過しました
大学では、新型コロナウイルスの感染対策をしたうえで対面授業が再開されています。キャンパスを学生が行き交う風景は1年振りです。
ボランティア活動支援室にも、人数制限をしながらも学生スタッフの「当番」が始まりました。慣れない来室者の対応も、初々しいです。
しかし、感染状況は芳しくなく、まだまだ不安な日常が続いています。長期化する自粛で失われるものは少なくないと思います。本来ならあったはずの出会い、気づき、経験・・・。
発災直後から継続して受け入れていただいた熊本や阿蘇の方々には、神戸の学生に掛け替えのない学びの機会をいただいていたのだと、あらためて実感します。
「学びの機会」なんて大げさかも知れません。「元気」をいただいていた、そんなシンプルな言葉がぴったりかも知れません。いま、コロナのために、元気のない若者が少なくないようです。
震災から5年が経過しました。
ニュースでは、まだ約400人の被災者が仮設住宅などで避難生活をされているとのことです。
熊本の復興の道は続いています。
阪神・淡路大震災の経験からも、復興住宅への移住後も、いろんな問題が発生していると思います。
神戸から、活動でお世話になった皆さんに思いを馳せると、学生と一緒に阿蘇に行きたい、そんな思いが沸き上がります。
2021.3.11 熊本大震災からまもなく5年です
新型コロナウイルスの影響で、現地での活動ができないまま1年が過ぎました。
ちょど1年前の2020年2月に、9人の学生が阿蘇を訪れています。感染拡大で活動を自粛する直前でした。
活動した学生が順番に記事を上げてますので、ぜひ、ご覧ください。
なんだか懐かしい気持ちになります。
それほど、この1年は言葉にならないようなしんぼうの日々でした。
朗報です。
阿蘇大橋が開通しました。
2016年から活動を開始し、毎回のように、視察に訪れた場所です。
崩れ落ちたままの橋を阿蘇から眺めました。
そこには、閑散としている東海大学の農学部キャンパスがありました。
学生や住民の方が使っていたバス停は廃止となり、雑草に覆われていました。
その場所で、阿蘇YMCAさんや東海大学の学生さんに、震災当時のお話をお聞きしました。
ニュースにあるように熊本と阿蘇の往来に使われる大橋が開通したことは、復興に向けて大きな一歩だと思います。
震災から5年が経過しました。
神戸から、離れているけれど、思いを馳せることはできます。
仮設住宅から復興住宅に移られたみなさんはお元気にされているだろうか
何度も取材をした商店街のお店は賑わいを取り戻しているだろうか
お手伝いした農家、宿泊した施設は、連携した熊本の大学生は、、、
本学の学生も代替わりしています。
現地での経験が少ないなかでも、被災地への思いを引き継いで、新しい活動を模索していってほしいです。
動きが出たら報告します。
学スタOG 篠田さんレポート
学スタOG、4年生の篠田茉里さんからのひさびさの投稿です。
彼女は学スタを引退するまで熊本に何回も足を運び、復興支援に携わってきました。このブログでもお馴染みですね。
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私事ですが、進路も決まりまして、先日半年ぶりに実家の熊本に帰りました。
今回、熊本の夏のプログラムがなかったということで、現在の熊本の様子をお伝えできればと投稿させていただきます。
これは阿蘇に訪れた時の様子です。
ボランティアプログラムでは夏の大観峰と冬の大観峰を見てきましたが、
今の時期は秋の大観峰を見ることができます。
阿蘇の秋はススキが有名です。写真を下手で分かりにくいとは思いますが、私が訪れた時もススキがとてもきれいでした。
余談ですが、阿蘇のカーブのきつい坂道を私の初心者運転で下ったのですが、本当に死ぬかと思いました。
熊本城には行きませんでしたが、近くまで立ち寄ったので写真を撮りました。
着々と工事は進んでいるようで、来年の春には天守閣の中がお披露目されるとか…
また、この写真を撮った数日後に、工事の大型クレーンが撤去されたようで、地震の爪痕も少しずつなくなりつつあるようです。
今年、九州の7月豪雨では、新型コロナウイルスの影響で県外のボランティアを受け入れることができず、復興のための人手が足りないと連日ニュースで報道されていました。学生スタッフ災害班のメンバーも支援に行けず、もどかしく感じていたと思います。このような異常な状況下でも、学生として何ができるのか。ぜひ、後輩達には前向きに考え、行動してほしいです。
もちろん、先輩としてできることはお手伝いしたいと思っています!
コロナ禍のなかで、この夏の活動
大変ご無沙汰しております。ボランティア活動支援室です。
ほんとうならば夏休みを利用して、熊本や宮城県に赴き、復興のお手伝いをしていたはずですが、残念ながら今年は中止となりました。
授業も前期はリモートで、9/19(土)から始まった後期も、感染予防の制約のなかでの授業再開となっています。
まだまだキャンパスも、以前のような賑わい(学生がわいわいと!)を取り戻していません。とても寂しいです!
といっても、ボランティア活動支援室は手をこまねいてじっとしていたわけではありません。リモートを駆使しながら、キャンパス地域の高齢者施設や児童館で、サマーボランティアを実践しました。
熊本阿蘇で活動していた支援室学生スタッフ災害班のメンバーも、東北の学生にも出席いただき防災学習会(わたしたちにできること)を実施しました。
熊本からも参加いただく予定でしたが、急遽他の活動が入り欠席でした。
対面活動や長距離移動の自粛は、人と人の関係を希薄にしてしまうのではと危惧しますが、思いがあれば、きっと乗り越えられるはず!
いまは、「来春には、熊本阿蘇へ行きたい!」という学生スタッフの強い思いを受けて、いろいろ準備、サポートしています。
みなさまの応援も、よろしくお願いいたします。
以下、この夏に活動した報告記事を共有します。
現状報告です
たいへんご無沙汰しております。ボランティア活動支援室です。
前期期間の授業がリモートで行われるなかで、学生ボランティアの活動が進まない状況が続いています。
自粛も段階的に緩和されている社会状況ですが、大学は特別な用事がない限り、学生の登校は禁止されています。
しかし、こんなときにできることとして、
オンライン交流会の開催 ↓
支援室情報誌『PROCESS』臨時号配信 ↓
そして、感染拡大防止策を検討しながら、夏休みに向けての活動準備を進めています。
具体的には、キャンパス地域の児童館や高齢者施設の活動として、施設で不足していると聞いているフェースシートや防護服を手作してプレゼントするとか、リモートで小学生たちと交流会をするとか、思案中、、
災害支援ボランティアについては、
熊本、阿蘇でお世話になっている方々、大学生との交流が途絶えているなか、神戸からできる応援やリモートで交流や学習会ができないか…などなど。
ウィズコロナとか、アフターコロナとか、「新しい生活様式」はどのようなものか定かではありませんが、「新しいボランティアの様式」みたいなものが創造できたらと思います。
ひつまず、できることから、、
今後とも、本プログのこと、神戸学院大学生の活動のこと、よろしく応援ください!
春プロで阿蘇に行ってきたよ! 牡蠣祭り編その2
原稿 福山そら 法学部3年次生
こんにちは3年の福山そらです。
春のレポート最後です。
前回に続き3日目の阿蘇神社門前町商店街で牡蠣祭りのボランティアについて。
牡蠣祭りが開催していることもあり、終始沢山の人で商店街が賑わっていました。
寒さはありましたが綺麗な青空の下元気に活動しました。
主な活動内容は、祭り開始2時間前からテーブルやイスの設置などの準備、焼き牡蠣の提供を始めゴミの回収や商品の販売などを手分けして行いました。できる仕事を積極的に探しお手伝いすることができました。
先着50名限定の牡蠣お味噌汁とゆず大根のお漬物がすぐに無くなってしまうほど、沢山のお客さんが来てくださいました!!
お昼には牡蠣入りトマトカレーとジューシーな唐揚げを頂きました!!
どっちもすっごく美味しかった〜!
少し時間があったので商店街も観光しました。
商店街では食べ歩きの物が多くて、熊本で有名なタピオカ店、洋菓子店、阿蘇ミルクソフトなどがありどれも美味しそうでした。
私はシュークリームと馬ロッケ(馬肉を使ったコロッケ)を食べました!!
食べてばっかりだな、、(^^;;
阿蘇市は農畜産業と観光産業が主であり、今回のボランティアでは沢山の観光地にも行くことができました。人柄も穏やかで、自然が豊かな街で時間がゆっくりと流れるような、素敵な場所で溢れていました。
牡蠣祭りのボランティアをしていた際、
"この祭りは毎年欠かせない"
"こんな平和な街が好きだな"
"幸せだ"
という言葉がこの会場に沢山飛び交っていました。地域の皆さんの阿蘇に対する愛が溢れていることをしみじみと感じ、心が温かい気持ちになりました。
地域の方同士が1つの目的に向かって協力している姿や盛り上げている姿に、人と人との繋がりの大切さが分かり、支え合っている強い絆のようなものも見えました。
次は友達とプライベートで訪れようと思いました。
春プロで阿蘇に行ってきたよ! 牡蠣祭り編
原稿 宮川就将 法学部2年次生
こんにちは。宮川です。
今回初めて熊本・阿蘇支援のボランティアに参加しました!!
活動最終日(神戸出発から4日目)に、阿蘇神社門前町商店街にて牡蠣祭りが実施され、我々は牡蠣の販売のお手伝いをしました!!
被災地の商品を消費する事で復興を応援しようと始まった企画で、今年で3年目。平成30年7月豪雨で被災した広島県江田島と阿蘇のコラボ企画となっています。
地域の方に牡蠣を売るだけではなく、神戸の話をしたり、私の地元の名古屋の話をしたり、地元阿蘇のの魅力を聞くことが出来たり、貴重な体験をすることが出来ました!!
私は大学に入ってから神戸で主に高齢者施設でボランティア活動をしていましたが、神戸を飛び出して熊本でもボランティアをすることが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです!
それと、今回の熊本・阿蘇支援のボランティアのプログラムを企画してくれた現地の方、東海大学の皆さん、プログラムのリーダーには心から感謝しています!
今回の経験を今後のボランティア活動、大学生活に活かしていこうと思いました。
牡蠣祭りについては、次回の学生記者がもっとくわしくお知らせします!
春プロで阿蘇に行ってきたよ! イチゴ農園&大観峰編
原稿 八木昌文 心理学部1年次生
八木です。僕は1日目午後の活動についてお届けします!
前回のブログでご紹介したように、阿蘇市内牧でイチゴやトマトの栽培をしている村上農園さんで農作業のお手伝いをさせていただきました。農園はとても開けた場所にあり、天候に恵まれていたため、涅槃像(ねはんぞう・お釈迦さまの横たわった姿)とも呼ばれる美しい阿蘇五岳が一望できました!
作業内容はイチゴの剪定で、カップで育てられているイチゴの苗を仕分けるというものでした。この作業で分けられた苗は、来年以降親苗として植えられるそうです。ビニールハウスの中の温度は約30度だそうで、暑い中の作業となりましたが、その分作業後にいただいたイチゴの味は格別でした!
今回の農業支援を行うにあたり午前の視察時に富田さんから、熊本地震によって農家の人手不足や耕作放棄地、若い働き手がいないなどの問題が生じているとのお話がありました。私は農業という視点から震災を考えたことはありませんでしたが、今回の活動で本当の意味での熊本復興には未だ程遠いのだということを実感しました。
翌日は大観峰の観光をする予定だったのですが、天候に不安があったため、晴れているうちに見に行こうということで急遽活動後に大観峰へと向かいました。
山頂から望んだ景色は今までに見たことのない壮大さで、圧倒されました。阿蘇というまちの魅力を肌で感じ、翌日からの活動に向け気持ちを新たにする、素敵な一日の締めとなりました。
春プロで阿蘇に行ったよ! イチゴ農園編
原稿 石田 大季 経済学部2年次生
こんにちは石田です。
1年ぶりに熊本ボランティアに参加させていただきました。
活動初日の午後は、阿蘇YMCAさんからのご紹介で、村上農園さんの苺のビニールハウスでお手伝いです。
午前中は、宿泊先の阿蘇YMCAの「とみさん」のお話でした。
車で一緒に阿蘇被災地を巡りながら、被災地視察と共に農業支援活動の意味を考えました。
お昼からはその農作業です。
ビニールハウスのなかで、イチゴ畑での活動をすることになりました!
見渡す限り苺!苺!苺――!!!
ビニールハウスの中は蒸し蒸ししています…。冬なのに、熱中症注意です!!
親苗からランナー(つる)を切り離し、苗(ポットに植え付けられている)を運び出す作業です。村上さんから説明を聞いて、作業に取り組みます!
すると作業開始後、みんな口を揃えて「やり始めると楽しい!!」と。
↑…このポットいっぱいのケースは重くて、終わる頃には腕がパンパンです。
はじめのうちはゆっくりでも、慣れるにつれて皆の作業スピードが速くなりました!
休憩の合間にはビニールハウスの上に登るという貴重な経験を…。
普段登ったことのないところから、すごい綺麗な景色が✨
降りるときは全員きゃーきゃー言いながらハシゴを使っていました笑
そして作業が終わってからは、苺を食べてもいいよということに!!
ありがとうございます!
みんなで(多分)少しだけ苺を食べました!!
とれたてはやっぱりおいしかったです。
最後は全員で集合写真!!
1と5でいちごポーズ(らしい)です。
4時間ほどの作業でしたが、楽しかったのですぐに時間が過ぎてしまいました。
達成感も得られて、いい経験になりました。
阿蘇周辺の交通機関復旧の問題や近くの東海大学の農学部キャンパスが使えなくなり学生が減ってしまい、農園の方々がアルバイトを募集しても集まらないそうです。
でも、今年12月頃には阿蘇のJRやトンネルなどが開通するそうなので、これからのさらなる発展が期待できます!
今回私たちが1日だけでもお手伝いをしたことで、かなりの力になったと聞き、この活動をしてよかったなと感じました。
春プロで阿蘇に行ってきたよ! 東海大学生交流編
原稿 杉本莉帆 人文学部3年次生
こんにちは。杉本です。
前回の記事にあるように、活動2日目は大雨で足元が悪いなか東海大学さんに語り部をしていただきました。
阿蘇には、東海大学農学部のキャンパスがあり甚大な被害を受けたのですが、地震発生時の状況を聞き、予測できないからこそ備えの必要性を改めて感じました。
地震発生前は橋の向こう側に電車が通っていました。
でも、今年の12月頃には開通するそうです!
午後からは雨が上がり、学生同士の交流としてお昼に東海大学さんといまきん食堂に行きました。
あか牛丼を食べました!
初めてあか牛丼を食べましたが、とても美味しかったです!!
また、熊本に行った際には食べたいです!
東海大学の学生さんとバスの中でも沢山お話ができとても楽しい交流になりました!
本当にありがとうございました!
4泊5日という短い間ですが、学ぶことが多くとても貴重な経験をさせていただきました。
必ずまた熊本へ行きます!!!
春プロで阿蘇に行ってきたよ! 東海大学生の語り部編
原稿 住本 優香 人文学部 2年次生
こんにちは☺︎ はじめまして☺︎
神戸学院大学ボランティア学生支援室学生スタッフ2年の住本です!
今回、私は初めての熊本に訪れ、プログラムに参加し、多くの経験をさせていただきました。
その中で、今回は去年の夏の災害被災地応援プログラムでもお世話になった、東海大学学生グループ「阿蘇復興への道」の方と被災地を巡ったことについて書かせていただきます!
...と前に、ご覧ください。
あいにくの土砂降りでした、、、
この日は午前中だけ激しい雨が降った。カメラも水滴でぼんやりとした写真に
前回、視察させていただいた時も雨だったということで、東海大か神戸学院大のどちらかに雨男か雨女がいるのでは、、、!? と気になるところですが、そろそろ視察の様子についてお話ししていきます!
阿蘇では農業を営む方が多いのですが、地震前までは阿蘇キャンパスに通っていた東海大学農学部生がお手伝いをしていました。震災後、キャンパスが閉鎖となり、学生が熊本に移動し、人手不足が深刻となっています。
また、下宿生は大家さんとの繋がりが非常に強かったとも話されていました。学生が地域に入り込んで、ともに生活を送っていたことが分かりますね。
今回、旧長陽西部小学校や阿蘇大橋跡の周辺の被災状況を主に訪れましたが、正直、想像以上に修復が進んでいない事に驚きました。東海大学生によると、経済や社会の需要が少ない地区ではどうしても復興が遅れてしまうそうです。
小学校跡を起点に、被災地を歩いて回りました
凋落した阿蘇大橋。前日も来ましたが、東海生からお伺いする語りは胸に突き刺さりました。
印象に残った話をひとつ紹介します。
今は、いつ地震がおこっても良いよう事前に避難グッズ等を用意する『リスク・マネジメント』より、いつ・どの状況で地震が起こってもすぐに行動できるように日常的に取り組む『クライシス・マネジメント』を重視すべきだとおっしゃっていました。
例えばどこに水源があるのかをあらかじめ知っておくことで、水の爆買いを防ぎ、本当に水が無くて困る人も減り、助かる命が多くなるという、自分のみならず他の人も助けることができるのです!!!
(うまく説明できていないかも、、、勉強します)
このように私たちが定期的に阿蘇へ訪れ、被災・復興状況を見ることは風化を防ぐひとつとして大切にしていきたいです。そして、学んだ多くのことをさまざまな場面で活かしていきたいと思います!
東海大学学生グループ「阿蘇復興への道」のみなさん!本当にありがとうございました!
また、阿蘇へ行かせていただきます!
そ!し!て!神戸にもぜひ遊びに来てください〜(^^)
春プロで阿蘇に行ってきたよ! YMCAさんによる視察編 その2
2月21日の午前中に、宿泊先である熊本YMCA阿蘇キャンプ場のトミさんから阿蘇の現状についてお話をお伺いしました。
まずは、東海大学阿蘇キャンパスのあった阿蘇黒川地区に移動しました。
語りは、阿蘇という世界でも珍しいカルデラ地域の成り立ちについての説明から始まりました。
そして、午後から活動する農業支援がなぜ必要があるのかを教えて頂きました。
その必要性については岡本さんの原稿を参照ください。
岡本さんと同じく、僕も熊本地震で崩落してしまいまだ復旧していない阿蘇大橋に衝撃を受けました。
いまは使われなくなったキャンパス前のバス停
そして阿蘇立野地区へ移動。
その最中、まだ復旧していない区間のあるJR豊肥本線の線路を通りました。12月ごろに復旧するらしく、熊本の復興が進んでいるのを感じうれしかったです。
立野では、その地域にある神社の復興を第一に始めたという話を聞き復興に対する地域住民の願いが伝わってくるようでした。
熊本地震で熊本県南阿蘇村立野の山間部にある九州電力の水力発電所「黒川第1発電所」の貯水施設が損壊し周辺で土砂崩れも起きた。損壊で推定1万トンの水が流出し、土砂崩れで民家9戸が泥流で被災し2人が亡くなっている。
説明に聞き入る学生たち。トンネルには土砂の名残が残っていた
その後は、一度阿蘇YMCAへ戻り、午後から農業支援を行いました。
農業支援の様子はあとのブログにあるのでぜひご覧ください!!
今回阿蘇YMCAのトミさんから語り部を聞いて、今の熊本の現状や復興段階、復興に対する住民の願いが感じ取れて様々なことを学ぶことができました。
春プロで阿蘇に行ってきたよ! YMCAさんによる視察編 その1
こんにちは 阿蘇・熊本支援春のプログラムに参加しました! 岡本です。
2泊3日の活動で、阿蘇に到着して初めのプログラムが南阿蘇と黒川地区の視察です。
阿蘇YMCAの職員であるトミーさんに、当時の被災状況や現在までの変化など、実際にその時々の場所に行ってお話を伺いました。
阿蘇は観光と農業の町と言われるほど、農業が盛んです。しかし、地震により他の地区からの交通ルートが遮断され、観光客数は半減、東海大学阿蘇キャンパスが熊本市内に移動したこともあり、農業を手伝う若者も減少しました。だからこそ、阿蘇の農業や現状を広めていくためにも、農業支援のボランティアが大切なのです。
(ちなみに私たちは視察の後、イチゴ農園のお手伝いをしました)
この写真は、震災時の土砂崩れによる泥がどこまで上がってきたのかを示すトンネルです。
トミーさんはこの場所に着いたとき、私たちに「壁は触らないで。あえて残しているから」と仰っていました。壁の泥をあえて残している、それは、この震災の傷跡を語り継いでいくため、忘れないためです。
復興が進んでも、全てを綺麗に戻すのではなく、象徴として残しておくことも復興の形として大切なのだと深く理解できた場所でした。
阿蘇は、地震によって、阿蘇大橋が崩落するなど、他の地区からの交通ルートが遮断された町です。
しかし、震災後、俵山トンネルが復旧し、町を結ぶ長陽大橋が開通、今年12月(予定)には新たにJR線が開通するなど、交通ルートが以前に戻りつつあります。
私はそのことについてのトミーさんのお話が、とても心に残りました。
「交通が良くなることはとても嬉しいこと、でも、交通が良くなり、ライフラインが戻っても、人々の心の傷は治っていない」
町が復興して、経済が良くなっても、それで終わりではないのです。
亡くなった方、傷ついた方がおられる中で、私たちに何ができるのか。
阿蘇の今後にも注目しながら、考えていきたいと思えた視察でした。