神戸学院生が阿蘇を応援するブログ

熊本地震ボランティアをきっかけに始まった取材活動

〔阿蘇ぶらり〕阿蘇神社の神主さんに会ってきた!

原稿 栄養学部2年次生 山岸奈美

 

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阿蘇神社は、今年に2300年目の節目を迎える長い歴史があります。

主に「農業の神様」としてのご利益があり、古くから農業に関するお祭りが年間を通して行われています。また、神殿や楼門などの6棟は国重要文化財に指定されていますが、それらを含むすべての建物が震災の被害を受けました。地震は4月14日と16日に2回起こりましたが、14日には全く被害がなく16日に起こった地震で大きな被害を受けました。

 

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まず参拝する前に、手水舎で身を清めました。
「左手→右手→口→左手→柄杓」の順に行います。

 

 

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おみくじがずらり。

 

 

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神主の内村泰彰さんに貴重なお時間をいただいて、お話しを伺いました。

 

 

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解体現場の写真。崩壊した建物に合わせて足場が組まれているので、アスレチックのようになっています。重要文化財は当時の材木が重要視されるため、これらはほとんど回収されます。構成パーツは一万数百点で、さらに割れて数万点にも及びました。また設計図がないので、まさに超難解パズルです。そのため、解体工事は1年間かかりました。

 

 

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奥に見えている建物が神様のいらっしゃる神殿。以前は手前に18mの大きな拝殿があったため、ここからだと少し屋根が見える程度だったそうです。神殿は、一見被害がないように見えますが、隙間が6~7cm開いているため扉が閉まらない、外れる等の被害を受けており、現在修理が進められています。

 

 

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楼門の敷石の写真。石が並べてあるだけで、建物の自重で支えられていました。ただ、建物が崩壊しないと見えない部分のため傷んでいる箇所があり、もしかするとこれは神様からの“そろそろ修理しなさい”というメッセージなのかもしれません。

 

 

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内村さんのお話:

復興ボランティアは年々できることが限られてくるけれども、実際に足を運ぶことが復興につながります。現地の声を生で聞くことや、生の姿を見てもらうことが、何よりの力添えになります。阿蘇神社は今から最低でも復興するのに5年かかると言われており、人が戻ってくるまではさらに時間がかかります。1回だけとはいわず、何度でも訪れて現状を伝えてもらえると幸いです。

 

阿蘇神社 - 全国に約500社ある「阿蘇神社」の総本社です

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